高性能膝継手(義足)RHEO KNEE 3を履いてみた

最新型の義足(膝継手)を試せるチャンスがあったので、迷わずテストしてみました。

RHEO KNEE 3とは?

最新型の義足はRHEO KNEE 3(リオニー スリー)というOssur社製で、国内ではパシフィックサプライ株式会社が販売しています。(製品情報ページはこちら

簡単言うと、歩行のあらゆる工程を演算処理して、膝の振り出し速度や、油圧のコントロールができるというもの。

当然ですが、価格もエキサイティング!! (5年保証付きで3,564,000 円)
しかし、価格に見合った機能・使い心地は異次元でした。 😀

使用感をレポートしよう (^^)
RHEO KNEE 3。メインは膝継手で、上部は断端を入れるソケット。側部はバリフレックスフットという一般的なもの。

昨年試歩行させてもらったのはRHEO KNEE 2でしたが、今回はその後継機の3前バージョンより、ソフトウェアベースでもフレーム剛性などの構造面でもも何もかもが刷新されたとアナウンスされていました。

詳しくは、リオニー3 | パシフィックサプライ株式会社をご覧ください。以下は僕が知り得たメモ的なものです。

初期設定が簡単

設定は、専用ソフトウェアの入っているPCから行います。RHEO KNEE 3(以下膝継手)とBluetoothでペアリングします。
ペアリングが完了すると、PCの画面上に現在の状況がリアルタイムに表示されます。例えば、

  • 膝継手にかかっている前後左右の加重状態
  • 現在までの歩数
  • イールディングなどの値(【義足用語集】イールディング参照)

などです。

そして、初期設定は30歩歩くだけです!!
10歩は普通に、10歩は早足、10歩はゆっくり。
コレだけで、おおよその設定が完了します。

後は階段や登り下りのスロープで装着者の感覚や義肢装具士のアドバイスなどで細かくマニュアル設定できます。

僕は膝が柔らかいのが好みなので、膝回し運動(表現が上手くできませんが…)が出来るくらいまで柔らかく落としてもらいました 😀

人工知能

更に特筆すべきは、人工知能が内蔵されていることです。
ですがこれはほとんど気が付きません

と言うのも、しばらく歩いている内に僕の歩行パターンを覚えて?解析してくれるようで、歩くほどに違和感がなくなってしまうからです。

自分でもビックリするほど、自然に歩けました。
もちろん、ソケットと膝継手、側部のアライメントが正しく出ていることが前提ですが、何も気にせず歩ける感覚は異次元の感覚です 😀

ジャイロセンサー内蔵

また、膝継手にジャイロセンサーも付いており、歩行時や自転車に乗っている(加重がかかっていないが、膝継手が傾いているなど)を判断して、適宜イールディングのかかり具合が変わるので、これも凄いポイントだと思いました。

また自転車に乗った時や、不整地などを歩いてみた感想も次回レポートしたいと思います。

バッテリーライフ72時間

コンピュータ内蔵ですので、当然電力が必要です。構成の膝継手は必ずといって良いほどバッテリーが必要です。RHEO KNEE 3はバッテリ容量を拡大して最大で72時間の持続時間を実現しているそうです。

これって、とても重要なポイントだと思いました。
というのも、例えば出張などで、充電用のアダプタを忘れてしまったとします、そういった場合でも1泊2日程度であれば、大丈夫という事になります。

使う方やシチュエーションによって持続時間は多少変動するとは思いますが、バッテリライフが長いことは安心感に繋がると思います。

また、完全にバッテリが空になってしまっても、マニュアルロックが付いているそうで、膝折れせずに歩くことが出来るようになっているようです。

試してみた気付いた点

疲れにくい

止まった状態で立っていても膝折れする心配もありませんし、義足側で「休め」の姿勢もできます。
健側も休憩できて、疲れにくくなります。ってことはいつもより長く歩くことができるということです。

空港内などの乗り継ぎで急いで次の搭乗口まで長い距離を一気に歩くなんて時も疲れが違います 😀

違和感がない

まぁ当然と言えば当然なのですが、とにかく違和感がありません。歩く姿勢も体が揺れず、義足側でもしっかり力を入れて踏ん張ることができます。

歩くスピードを途中で急に変えてもしっかり振りだしてくれるので、ほぼ自分の意思通りに歩けます。

登りのスロープで歩行のスピードを変えてみてもしっかり付いてきてくれるので、大変歩きやすいです。

イールディングが絶妙なタイミングで効いてる

下り坂や階段などで主に使いますが、例えば次のようなシチュエーションでも威力を発揮します。

膝への加重が抜けていて、思わず膝折れしてしまった時、僕が普段使っている膝継手だとそのまま転倒してしまいますが、膝が折れ始めても加重がかかると、イールディングが効いて踏ん張ることができました。

逆に加重をかけず、膝継手が歩行時ではないと判断した場合、膝が折れてくれます。これは車などの乗り降りの時に大変便利です。

イールディング機構が付いた膝継手は他にも沢山ありますが、こういったシチュエーションでもずっと効いたままなので、突っ張った足を体重をかけて曲げながら乗り込まなくてはならないので、少々億劫ですが、RHEO KNEE 3だと、膝を持ち上げてサッとコンパクトに乗り込むことができます。

義足を履いている方ならきっとこの辺の細かい部分も便利だと感じると思います。

感想

履いてみるときっと感じることができると思いますが、「あんなこと(動き)もできそう。」「こんな動きもできそうだ。」と次々に出てきました。もっと外へ出て動き回りたい!! と思わせてくれる膝継手だと感じました。

高価ですが、自分の生活にどう向き合うか?だなぁと思いました。レンタルすることも可能なので、長期的にリースっぽく使うことも可能なようです。

リオニー3(パッとレンタル用) | パシフィックサプライ株式会社

低活動から高活動まで幅広い用途で活躍してくれそうな膝継手で、かなり興奮しました 😀

僕は先日開催された義肢装具士学会へこのRHEO KNEE 3のモデルとして参加してきました。その時のレポートも後日書きたいと思います。

参考サイト

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